解体新書F-1GP
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「ステアリング(ハンドル)について」

 ご存知のとおり、F1のステアリングはマシンから外れるようになっている。これは空力の追求によりコクピットが狭くなり、ドライバーの乗り降りが困難になったため、事故の際、すばやくマシンから脱出できるようにするためである。



「ステアリング(ハンドル)のハイテク化」

ステアリングはマシンのコンピュータの様なものだから交換することによってマシンが安定した。というのも珍しくはない。ステアリングを見て昔と今の変化として、たくさんのボタンとディスプレイが付いている。昔は車体についていたボタンやスイッチが、ステアリング上に移動されており、最近のマシンではほとんどのマシンが車体側のボタンやディスプレイ等が全て移動されてしまった。これは、運転中にステアリングから手を離すことなしに操作ができ、ディスプレイの視認性をよくするためである。
もうひとつの理由としては、ハイノーズの流行、コクピットの縮小により、場所をとることが難しくなったことでもある。ボタンの役割は、チームによりかなり差が有るとおもわれるが、右図のジョーダンHONDAのステアリングで説明すると(チームにより違うので、正確ではない)、真ん中についているディスプレイにはエンジンの回転数、油温、水温、ラップタイム等が表示され、ステアリングのどれかのボタンで、画面を切り替えて必要な情報を得る。その上に有る丸いREDは、シフトアップのタイミングを知らせるもの(ウォーニングランプ)である。(左側から右側に流れるように点灯していき、リミッターの数百回前に点灯する。)

 他にもドライビングで述べたが、ブレーキバランスの変更のダイヤルやパワーステアリングの調整用、フライ・バイ・ワイヤ(アクセル、ブレーキの際、電子的にコントロールするもの)の調整用、ミクスチャー(空燃費)の調整用、エンジンマップの変更用(走行中はこれを操作することを禁じられている。)や、これらのボタンを初期化するボタンや前後のブレーキバランスの調整用、ピットストップ時のスピードリミッター用(ピット・レーンの速度制限は,日曜日のウォーム・アップと決勝レース中は,80km、フリー走行と公式予選では,60kmと定められている。決勝レース中に、これを犯した場合はピットレンをスルーしなければならない。決勝レース以外でこれを犯した場合は,1kmあたり$250.00の罰金が課せられる)、ニュートラルスイッチ、キルスイッチ、ピットとの無線スイッチ、給油口のカバーを手動であけるスイッチ(通常はスピードリミッターと連動し、自動で開く)、ドリンク用(ヘルメットに小さい穴が開けられ、ストローがついているのはそのため)、シフトアップ、シフトダウン、クラッチ(現在のF1は、マニュアルではなく、セミオートという機構になっており、シフトチェンジの際はクラッチは使わない。これはピットアウトの時やスタートの時に使うくらいである)などがある。

ステアリング





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